マウスピース矯正を始めたばかりの方や、これから始めようと検討中の方のなかで、「1ヶ月で本当に歯が動くの?」「見た目に変化はあるの?」といった疑問を抱かれる方もおられるでしょう。透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と異なり装置の取り外しが可能で、見た目や日常生活に配慮しやすい特徴があります。今回は、マウスピース矯正を開始してから1ヶ月で期待できる変化や、交換頻度、治療の進み方について詳しく解説します。
1. マウスピース矯正は1ヶ月で見た目の変化はある?どれくらい変わる?
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換することで歯を少しずつ動かしていく治療法です。では、実際に1ヶ月経過するとどの程度の変化が現れるのでしょうか?
①歯の移動量は約0.25mm~0.33mm/枚
マウスピース1枚あたりで歯を動かす距離は、平均して0.25mm〜0.33mm程度とされています。1ヶ月に2~4枚交換することが多いため、合計で0.5~1mmほど動く計算です。これは目に見えるかどうかギリギリのレベルですが、矯正は進んでいます。
②口腔内の感覚や噛み合わせに変化が出ることも
正面から見た変化は少なくても、歯の裏側を触った感覚や、上下の噛み合わせのバランスに変化が出てくることがあります。これにより、少し噛みにくく感じたり、違和感を覚えることがありますが、これは歯が予測された位置に動いている過程で生じる現象です。
③定期的な写真撮影では変化を実感しやすい
自分では分かりづらい小さな変化でも、マウスピース矯正の治療前後の写真を見比べることで、歯の動きを視覚的に確認することができます。月単位で記録を残しておくと、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
④見た目の変化は個人差がある
マウスピース矯正は比較的ゆるやかな力で歯を動かすため、開始から1ヶ月では大きく目に見える変化が出にくい場合もあります。例えば、前歯のデコボコな歯並びなど軽度の不正咬合(噛み合わせのズレ)がある場合では、1ヶ月で歯並びの「スキマが広がった」や「歯が少し動いた感じがある」などの実感を持つ方もおられ、個人差があります。
「変化が感じられない」としても焦る必要はなく、治療全体では数ヶ月〜年単位の長期的な計画で動いています。
マウスピース矯正の初期段階は見た目の変化が少ないこともありますが、歯の動きは歯科医師が確認しています。焦らず、計画通りに治療を進めていきましょう。
2. マウスピースはどのくらいの頻度で交換する?
マウスピース矯正では、一定の頻度で新しいマウスピースに交換しながら歯を移動させていきます。交換のタイミングは治療の成功に直結する重要なポイントです。以下に、交換のタイミングについてや注意点を述べていきます。
①基本は1~2週間ごと
一般的には、1枚のマウスピースを1週間または2週間使用して、次のマウスピースに進むのが基本です。この頻度は、歯への負担を軽減しつつ動かしていくために、あらかじめ設定されています。
②治療の進行状況によって調整される
交換の間隔は、歯の動き具合や患者さんの装着状況によって変わることがあります。例えば、装着時間が足りない場合や、歯の動きが遅れていると判断された場合は、次のマウスピースに進む時期が延びることもあります。
③治療計画に基づいて全体の枚数が決まっている
マウスピース矯正は、最初の治療計画の時点で最終的に何枚のマウスピースを使うかが決められています。たとえば、30枚のマウスピースが必要な場合、1週間ごとの交換なら約7ヶ月半、2週間ごとなら約15ヶ月かかる計算になります。
④マウスピースの管理が重要
マウスピースは熱や乾燥に弱いため、交換時の保管や洗浄、着脱の管理も大切です。マウスピースの破損や変形があると、歯の移動に支障が出てしまうので、丁寧な管理を患者さんにお願いしています。
⑤交換タイミングは自己判断しない
「もう慣れたから次に進めそう」と自己判断で交換時期を早めると、歯や歯ぐきに過剰な負担がかかる可能性があります。必ず、歯科医師の指示に従って交換するようにしましょう。
適切なタイミングでマウスピースを交換できることが、矯正効果を高める鍵になります。歯科医師との相談を欠かさず、計画通りに進めることが大切です。
3. 計画通りにマウスピース矯正治療を進めるためのポイント
マウスピース矯正は患者さん自身が管理する要素が多いため、効果をしっかりと感じるためには日々の取り組みが非常に重要です。以下に、矯正効果を感じやすくするための具体的なポイントを紹介します。
①装着時間をしっかり確保する
マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が推奨されています。食事や歯磨きのとき以外は常に装着することが理想で、装着時間が足りないと、歯の移動が遅れて治療期間が延びる可能性があります。
②交換日を守る
治療計画に基づいたスケジュールでマウスピースを交換することが重要です。自己判断で交換時期をずらしたり、忘れてしまったりすると、予想されていた歯の動きにズレが生じ、次の段階にうまく進めないことがあります。
③清潔に保つ
マウスピースが汚れていたり、口腔内の衛生状態が悪いと、歯ぐきの炎症やむし歯のリスクが高まります。毎日のセルフケアに加えて、マウスピース自体の洗浄もしっかり行うようにしましょう。
④自己管理を習慣化する
マウスピース矯正は、装置の取り外しが自由な分、装着忘れや装着不足が生じやすい傾向があります。スマホのリマインダーを使ったり、ケースを常に持ち歩くなど、付けることを習慣として定着させる工夫が必要です。
⑤定期的な通院を怠らない
定期通院の際に治療の進捗確認を行ったり、必要に応じてマウスピースの調整を行います。予定された通院スケジュールを守ることは、治療を円滑に進めるための重要な要素です。
⑥痛みや違和感があれば早めに相談する
装着時に違和感が強い、歯がしみる、マウスピースが合わないなどの症状がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。放置すると治療が後戻りする可能性があります。
毎日の小さな積み重ねが矯正効果につながります。自己管理を徹底し、歯科医師との連携を大切にしましょう。
4. 谷町四丁目の歯医者 医療法人 田中歯科医院の歯並び矯正治療
大阪市中央区・谷町四丁目駅から徒歩1分の歯医者 医療法人 田中歯科医院では、患者さんのお悩みに寄り添い適切な治療のご提案が出来るよう、幅広い歯並び矯正治療に対応しています。
《谷町四丁目の歯医者 医療法人 田中歯科医院の歯並び矯正》
♦歯並びだけでなく理想のEラインに近づけるマウスピース矯正
♦子どものうちから顎と歯並びの状態を整える小児矯正・予防矯正
♦気になる部分だけ!少ない負担で整った口元を目指すプチ矯正・部分矯正
医療法人 田中歯科医院の透明で目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」を取り扱っています。
痛みが少なく、なるべく抜歯をしないマウスピース矯正・インビザライン矯正を心がけています。
歯並び矯正治療を検討していても、周囲に気付かれずに歯並び矯正をしたい、矯正治療中でも気にせずに食事を楽しみたい、金属アレルギーがある、などで従来のワイヤー矯正に抵抗をお持ちの方はご相談ください。
医療法人 田中歯科医院は、谷町四丁目駅周辺の患者さんがどなたでもリラックスし安心して通える歯医者を目指しています。
歯並び・Eライン・噛み合わせを整える歯の矯正をはじめ、歯を輝かせるホワイトニング、失った歯のインプラント治療にも注力しています。
まとめ
マウスピース矯正は1ヶ月では大きな見た目の変化は少ないものの、確実に歯が動き始める重要な時期です。交換の頻度や装着時間の管理など、自己管理が求められる治療だからこそ、毎日の積み重ねが治療成功の鍵になります。
谷町四丁目駅徒歩1分の歯医者「医療法人 田中歯科医院」では、一人ひとりに合わせた丁寧な治療計画と継続的なサポート体制を整え、患者さんの矯正治療を支えています。
谷町四丁目でマウスピース矯正についてお悩みの方は、医療法人 田中歯科医院までお問い合わせください。
監修:田中 秀直
経歴:
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 第94回歯科医師国家試験合格/歯科医師免許取得
2001年4月 大阪歯科大学大学院 歯学研究科(口腔衛生学専攻)
2001年4月 大阪歯科大学附属病院 予防歯科 勤務
2005年3月 大阪歯科大学大学院修了/歯学博士取得
2006年 西宮 白石デンタルクリニック・脇歯科医院 勤務
2007年 田中歯科医院 勤務
2012年 ハーバード大学(USA) エステティック&インプラント卒後研修プログラム修了
2012年 ペンシルバニア大学(USA) エステティック&インプラント卒後研修プログラム修了
2014年 医療法人 田中歯科医院 設立
職歴:
大阪府歯科医師会附属歯科衛生士専門学校 非常勤講師(2009年~)
大阪歯科衛生士専門学校 非常勤講師(~2004年)
国際東洋医療柔整学院 非常勤講師(~2004年)
国際東洋医療鍼灸学院 非常勤講師(~2004年)
太成学院大学歯科衛生専門学校 非常勤講師(~2008年)
行岡保健衛生学園歯科衛生科 非常勤講師(~2009年)
ビクトリアキッズイングリッシュアカデミー 園医(2014年~2015年)
保育ママスキップの委任状 園医(2015年~)
歯科外来診療環境体制加算の施設基準に係る研修(2015年~)
エンジェルキッズ 園医
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