マウスピース矯正の装着時間を守らないとどうなる？１日の装着時間の目安とは

1. マウスピース矯正で装着時間が重要な理由とは？

マウスピース矯正は、歯を少しずつ動かすために、一定の時間装着しておく必要があります。そのため、マウスピースの装着時間と治療結果の関係性を理解することが大切です。

①歯は「持続的な力」で動く

マウスピース矯正は、歯に軽い力を継続的にかけることで移動を促します。装着時間が短いと力が断続的になり、歯の動きが安定しません。

➁歯の位置が元に戻ろうとする

マウスピースを外している時間が長いと、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こります。これは、歯を支える骨や歯ぐきが安定する前にマウスピース装置を外すことが原因の一つです。

➂治療計画が遅れる

マウスピース矯正は、段階的に新しい装置へ交換して進めます。装着時間が不足すると、次のステップに移行できず、治療期間が長引く恐れがあります。

マウスピース矯正では、装着時間を守ることが計画通りの治療を進めるための基本です。見た目の変化だけでなく、歯の土台を整える意味でも時間管理が欠かせません。

2. マウスピース矯正の装着時間を守らないとどうなる？治療への影響とリスク

装着時間を守らない日が続くと、見た目や噛み合わせの面でさまざまな問題が生じます。ここでは、主なリスクを説明します。

①歯の移動が予定より遅れる

歯に加わる力が足りなくなり、計画よりも歯の移動が進まなくなります。その結果、次のマウスピースが合わなくなることもあります。

➁歯の位置が安定しにくくなる

装置を外している時間が長いと、動かした歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こりやすくなります。特に初期段階では注意が必要です。

➂噛み合わせがずれる可能性

部分的に装着時間が足りないと、歯の動きにムラが出ることがあります。その結果、上下の歯の噛み合わせがずれるリスクがあります。

④治療期間が長引く

本来よりも治療の進行が遅くなり、全体の期間が延びるケースがあります。治療が延びることで、矯正中のモチベーション低下にもつながりかねません。

⑤追加の調整が必要になる場合も

装着時間が短く、マウスピースが合わなくなった場合、再作製や再スキャンが必要になることがあります。これにより費用や通院回数が増えることもあります。

マウスピース矯正は「決められた時間の装着」は重要なルールです。少しの油断が治療計画全体に影響するため、日常生活に上手に取り入れて継続する意識を持ちましょう。

3. １日の装着時間は何時間が目安？無理なく続けるためのポイント

マウスピース矯正では、1日の装着時間をどれだけ確保できるかが治療の成否を左右します。無理なく続けるためには、目安を理解したうえで日常に組み込む工夫が必要です。

①装着時間の目安は20〜22時間

多くのマウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着が推奨されています。食事と歯みがき以外は常に装着しておくことが理想です。これにより、歯にかかる力を持続させ、計画通りに動かすことを目指します。

➁外してよいのは食事と歯みがきのときだけ

飲食時はむし歯や装置の変形を防ぐために外しますが、食事後は速やかに再装着することが重要です。外している時間が長いほど、歯の移動に影響します。

➂生活リズムに合わせて管理する

装着時間を守るコツは、外すタイミングを固定化することです。食事・歯みがきの後に必ず装着する、装着時間をアプリなどで管理するなど、自分に合った方法を取り入れましょう。

④外出や会話の際も装着を意識する

薄く透明な素材のため、会話や仕事中も装着したままで問題ありません。目立ちにくい特性を活かし、できるだけ装着時間を途切れさせないことが大切です。

⑤継続しやすい環境を整える

常に清潔な状態を保つことで装着時の不快感を減らし、継続しやすくなります。専用の洗浄剤やケースを活用して衛生管理を行いましょう。

マウスピース矯正を計画通りに進めるには、1日20時間前後の装着を習慣化することが鍵となります。

4. 谷町四丁目の歯医者 医療法人 田中歯科医院の歯並び矯正治療

大阪市中央区・谷町四丁目駅から徒歩1分の歯医者、医療法人田中歯科医院では、患者さんのお悩みに寄り添い適切な治療のご提案が出来るよう、幅広い歯並び矯正治療に対応しています。

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矯正歯科

まとめ

マウスピース矯正は、装着時間を守ることで計画通りに歯が動き、理想的な歯並びに近づける治療です。装着時間が不足すると、歯の移動が遅れたり、後戻りが起こったりするリスクがあります。1日20〜22時間の装着を目安に、外している時間を最小限にすることが大切です。食事や歯みがき以外の時間はできるだけ装着し、日常生活の中で習慣化することが成功のポイントといえます。

マウスピース矯正の装着時間についてお悩みの方は、谷町四丁目の歯医者 医療法人 田中歯科医院までお問い合わせください。

監修：田中 秀直

経歴：
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 第94回歯科医師国家試験合格／歯科医師免許取得
2001年4月 大阪歯科大学大学院 歯学研究科（口腔衛生学専攻）
2001年4月 大阪歯科大学附属病院 予防歯科 勤務
2005年3月 大阪歯科大学大学院修了／歯学博士取得
2006年 西宮 白石デンタルクリニック・脇歯科医院 勤務
2007年 田中歯科医院 勤務
2012年 ハーバード大学(USA) エステティック＆インプラント卒後研修プログラム修了
2012年 ペンシルバニア大学(USA) エステティック＆インプラント卒後研修プログラム修了
2014年 医療法人 田中歯科医院 設立

職歴：
大阪府歯科医師会附属歯科衛生士専門学校　非常勤講師（2009年～）
大阪歯科衛生士専門学校 非常勤講師（～2004年）
国際東洋医療柔整学院 非常勤講師（～2004年）
国際東洋医療鍼灸学院 非常勤講師（～2004年）
太成学院大学歯科衛生専門学校 非常勤講師（～2008年）
行岡保健衛生学園歯科衛生科 非常勤講師（～2009年）
ビクトリアキッズイングリッシュアカデミー 園医（2014年～2015年）
保育ママスキップの委任状　園医（2015年～）
歯科外来診療環境体制加算の施設基準に係る研修（2015年～）
エンジェルキッズ　園医