マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい装置を使用する方法として注目されています。しかし、いざ治療を始めてみると「喋りにくい」「滑舌が悪くなった気がする」と感じる方も少なくありません。口の中に新たな異物が入ることで、舌の動きや発音に影響が出ることがあり、初めは戸惑うこともあるでしょう。特に接客業や電話対応が多い職業の方にとっては気になるポイントかもしれません。今回は、マウスピース矯正による喋りにくさの理由や、滑舌への影響、そして慣れるまでの期間や対処法について谷町四丁目の歯医者、田中歯科医院が解説します。
1. マウスピース矯正で喋りにくいと感じる理由
マウスピース矯正を始めたばかりの方が多く感じることがあるのが「喋りにくい」という感覚です。これは発音の問題ではなく、口腔内の違和感や心理的な反応も影響しています。
①異物感による口の動かしづらさ
マウスピースは歯全体を覆うため、口を動かすたびに装置の存在を強く意識しやすくなります。その違和感がスムーズな口の動きを妨げ、喋る行為そのものがぎこちなさを感じる場合があります。
➁唾液が増えることで話しづらく感じる
装置を入れた直後は、身体が異物として反応し、唾液が多く分泌されることがあります。唾液が多いと舌が滑りやすくなり、口の中で言葉をコントロールしにくくなることがあります。
➂口の開け方が制限される
マウスピースにより上下の歯の間にわずかな厚みが生じることで、口を大きく開ける際の感覚が変わることがあります。この変化が、話すときの自然な口の開き方を妨げ、喋りづらさにつながることもあります。
④自分の声の響き方が変わる
マウスピースがあることで、声が口の中で反響しやすくなり、自分の声が「こもって聞こえる」と感じることがあります。これにより話すことへの違和感や不快感が強まる場合もあります。
⑤話すことへの緊張や気後れ
「喋りにくくなるかもしれない」と先に不安を持ってしまうことで、実際に口を動かすときに緊張が強まり、話しにくさを強く感じてしまうこともあります。
マウスピース矯正による「喋りにくさ」は、物理的な変化だけでなく、感覚や心理的な要素も関係して起こる一時的なものです。
2. マウスピース矯正を行うことでの滑舌への影響
マウスピース矯正によって、滑舌が悪くなったと感じるケースは珍しくありませんが、その多くは一時的なものであり、徐々に改善が期待できます。
①舌の動きが制限される
装置の影響で舌が自由に動かせず、特定の音が不明瞭になることがあります。特に「ラ行」「サ行」「ナ行」の音で違和感が出やすいと感じる方もいます。
➁発音のコントロールが難しくなる
口の中に装置があることで、舌や唇の微妙な動きが制限され、細かい発音調整が難しくなることがあります。滑舌の悪さを感じるのはこうしたコントロールのしづらさが原因です。
➂舌足らずに聞こえる
発音の際に音がこもったり、舌の動きが鈍くなることで、聞き手にとっては「舌足らず」に感じることがあります。これは発音に必要な空間が十分でないことによるものです。
④長時間話すと疲れやすくなる
慣れないうちは、話すだけでも口の筋肉や舌が疲れやすくなるため、長時間の会話で滑舌が乱れやすくなります。
⑤周囲の反応が気になって発音がぎこちなくなる
「滑舌が悪く聞こえていないか」と気にするあまり、自然な会話が難しくなるケースもあります。発音だけでなく、話し方全体がぎこちなくなることもあります。
マウスピース矯正による滑舌への影響は一時的なものが多く、舌や口まわりの筋肉が慣れることで徐々に改善がされる傾向があります。
3. マウスピース矯正の慣れるまでの期間と対処法
喋りにくさや滑舌の違和感は、ほとんどの場合で時間の経過とともに落ち着いていきます。慣れるまでの期間とその間の対処法について確認しておきましょう。
①慣れるまでの期間は1〜2週間が目安
多くの方は装着開始から1〜2週間程度で違和感が軽減し、自然に会話ができるようになります。ただし、違和感の程度や発音の変化には個人差があり、長い人では1か月ほどかかる場合もあります。
➁会話の機会を減らしすぎない
喋りにくさが気になるからといって話すことを避けてしまうと、口の筋肉の慣れが遅くなり、逆に滑舌の改善が遅れることもあります。できるだけ普段通りに会話を行うことが大切です。
➂鏡を見ながら話す練習をする
発音の感覚を早く取り戻すためには、口の動きを意識しながら練習すると良いでしょう。鏡を見ながら口の動きを確認し、音読などで滑舌を鍛えるとスムーズな発音に繋がる場合があります。
④発音が気になる音は集中的に練習する
「サ行」「ラ行」など苦手な音が明確な場合は、その音に集中して発音練習をすることで、短期間での改善が期待できます。歌や早口言葉を使った練習も一つの方法です。
⑤滑舌トレーニングを取り入れる
舌の筋肉を動かすトレーニングやストレッチを行うことで、口の動きが滑らかになり、矯正中でも話しやすくなるケースがあります。マウスピースを装着した状態で練習しましょう。
喋りにくさに慣れるまでの時間には個人差がありますが、適切な過ごし方を意識することで、違和感を軽減できるケースもあります。
4. 谷町四丁目の歯医者 医療法人 田中歯科医院の歯並び矯正治療
大阪市中央区・谷町四丁目駅から徒歩1分の歯医者、医療法人田中歯科医院では、患者さんのお悩みに寄り添い適切な治療のご提案が出来るよう、幅広い歯並び矯正治療に対応しています。
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医療法人田中歯科医院の透明で目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」を取り扱っています。
痛みが少なく、なるべく抜歯をしないマウスピース矯正・インビザライン矯正を心がけています。
歯並び矯正治療を検討していても、周囲に気付かれずに歯並び矯正をしたい、矯正治療中でも気にせずに食事を楽しみたい、金属アレルギーがある、などで従来のワイヤー矯正に抵抗をお持ちの方はご相談ください。
医療法人田中歯科医院は、谷町四丁目駅周辺の患者さんがどなたでもリラックスし安心して通える歯医者を目指しています。
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まとめ
マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しができるというメリットがある一方で、装着初期には喋りにくさや滑舌の違和感を感じることがあります。こうした変化は多くの場合、一時的なものであり、1〜2週間程度で時間の経過とともに軽減していく傾向があります。慣れるまでの間は、発音練習や装着時間の調整など、日常生活の中でできる工夫を取り入れることが大切です。対処法を知っておくことで、ストレスを軽減しながらスムーズに治療を続けられるでしょう。
マウスピース矯正でお悩みの方は谷町四丁目の歯医者、田中歯科医院までお問い合わせください。
監修:田中 秀直
経歴:
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 第94回歯科医師国家試験合格/歯科医師免許取得
2001年4月 大阪歯科大学大学院 歯学研究科(口腔衛生学専攻)
2001年4月 大阪歯科大学附属病院 予防歯科 勤務
2005年3月 大阪歯科大学大学院修了/歯学博士取得
2006年 西宮 白石デンタルクリニック・脇歯科医院 勤務
2007年 田中歯科医院 勤務
2012年 ハーバード大学(USA) エステティック&インプラント卒後研修プログラム修了
2012年 ペンシルバニア大学(USA) エステティック&インプラント卒後研修プログラム修了
2014年 医療法人 田中歯科医院 設立
職歴:
大阪府歯科医師会附属歯科衛生士専門学校 非常勤講師(2009年~)
大阪歯科衛生士専門学校 非常勤講師(~2004年)
国際東洋医療柔整学院 非常勤講師(~2004年)
国際東洋医療鍼灸学院 非常勤講師(~2004年)
太成学院大学歯科衛生専門学校 非常勤講師(~2008年)
行岡保健衛生学園歯科衛生科 非常勤講師(~2009年)
ビクトリアキッズイングリッシュアカデミー 園医(2014年~2015年)
保育ママスキップの委任状 園医(2015年~)
歯科外来診療環境体制加算の施設基準に係る研修(2015年~)
エンジェルキッズ 園医
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